吾妻橋西詰の交差点の混雑ぶり

避難する人たちで溢れた吾妻橋西詰の交差点で、遠方では白煙が激しく立ち上っている。

クリップ詳細

クリップ名称 吾妻橋西詰の交差点の混雑ぶり
映画題名 關東大震大火實況
クリップTC[in/out] 00:04:59:06 / 00:05:04:10
カテゴリ[場所/シーン] 台東 / 火災,避難
推定される撮影場所 浅草区花川戸町58番地
推定根拠 市電の軌道が右奥へ直進するものと左折して左奥へ進むものが見える。右奥の建物の入り口付近にプレートがあり、右から「日進銀行」と読める。株式会社日進銀行は本店が同区花川戸町58番地、千束町支店が同区千束町2丁目255番地に所在したが、市電の軌道の特徴と一致するのは花川戸町で、浅草区材木町18番地北側地先から北東方向を撮影したと考えられる。
典拠資料 日進銀行の所在地は『第四回淺草區勢一班』(東京市淺草區役所、1917年)108頁
(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/916532/1/66
旧住所 浅草区材木町18番地北側地先
新住所 台東区雷門2丁目19番地11北側地先
推定される撮影時間 9月1日15時以降、16時〜17時以前
推定根拠 東京市火災動態地図によれば、一帯は9月1日23時頃に焼失する。映像では避難民が左奥から手前に向かってくる(一部は左奥へ進もうとする)。フレームの右手の外には吾妻橋があるが、このシーンの後に登場するシーンで対岸の大日本麦酒の工場が炎上しているため、吾妻橋を渡ることが困難になった時間帯以降と想像できる。また、左奥へ進もうとする姿も少ないながらも見えるため、その方向からの火流の進み方がまだ切迫していなかった段階(花川戸町の北隣の山之宿町のさらに北隣に位置する猿若町1丁目、2丁目に火流が迫った16〜17時以前の撮影と考えられる。
典拠資料 文部省震災豫防調査會編『東京市火災動態地圖 大正十二年九月大震災』(1924年)
(国立国会図書館デジタルコレクション)
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/981890/1/33
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/981890/1/29
関連資料 -
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