このサイトについて

関東大震災映像デジタルアーカイブとは

「関東大震災映像デジタルアーカイブ」は、1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災について、国立映画アーカイブで所蔵する関連の映画フィルムなどの資料紹介を通して、未曾有の巨大災害についての知識と関心をより高めてもらうことをめざしたウェブサイトです。本サイトは、国立映画アーカイブと国立情報学研究所の共同研究として構築・開設し、国立映画アーカイブが運営いたします。

日本で唯一の国立映画機関である国立映画アーカイブでは、現在8万本の映画フィルムを所蔵し、フィルムにとって適切な温湿度環境を整えた相模原分館の映画専用保存庫において、長期保管されています。

所蔵フィルムのうち、劇映画以外の実写作品である文化・記録映画やニュース映画は5万本を超え、国立映画アーカイブのコレクションとして重要な位置を占めています。戦前の日本社会に大きな変容をもたらした関東大震災は、日本におけるこの映画ジャンルの発達にとっても、大きな役割を果たしたことが知られています。地震発生直後から多くのキャメラマンが被災現場に赴き惨状を記録し、映画館やホールでの公開を通して、人々の被災状況の理解と救援への意識を醸成していきました。また、文部省が企画し、全国規模での普及を図った『關東大震大火實況』(1923年)に見られるように、震災関連映画は単なる災害報道に留まらず、救護・救援活動から復旧・復興をめざす人々の取り組みを描くことで、震災後の新たな社会へのビジョンを提示するものでもありました。関東大震災の映像を通して、映画における報道性や記録性の価値、広報宣伝としての機能への認知が高まり、その後の文化・記録映画やニュース映画の隆盛へとつながっていったのです。

国立映画アーカイブでは、長年の収集・保存活動の成果として、『關東大震大火實況』をはじめ、『関東大震災実況』(日活、1923年)、『大正拾弐年九月一日 猛火と屍の東京を踏みて』(ハヤカワ藝術映画製作所、1923年)など、惨状を記録した映画フィルム約20作品を所蔵しています。ただし、現存の映画フィルムには、相互に重複している場面が多く、独自の作品として同定することが困難なケースも多々みられます。また、関東大震災に直接材を取る作品ではありませんが、震災後に公開された震災前の東京を紹介する作品や、震災後の復興に焦点を当てた作品も所蔵しております。

「関東大震災映像デジタルアーカイブ」では、長篇記録映画『關東大震大火實況』をはじめ、関東大震災に関連する映像を全篇公開してまいります。また、全篇から数多くのクリップを抜き出し、クリップ映像の内容解説や推定される撮影場所などの情報とともに、クリップ単位で動画を見ることも可能です。撮影された場所や時間の特定にあたり、典拠とした資料について、ネット上で公開されているものはURLのリンクを貼るなど、情報の提供を行い、関東大震災の災害史や社会史に関心をお持ちの方々には、さらなる学びへつながるようなサイトにしてまいります。

なお、クリップの詳細データにおける撮影場所や撮影時刻の推定、ならびにその典拠となる資料については、災害史を研究されている田中傑先生の調査研究に基づき、国立映画アーカイブにおいて整理し、資料のURLなどの情報を補足しております。また、クリップ内容の解説文作成などの目的で参照した関連情報は、国立映画アーカイブにおいて記載しております。そのうえで、詳細データすべてについて、田中先生による監修をいただいております。

「関東大震災デジタルアーカイブ」では、地震発生から100年にあたる2023年9月1日までに、国立映画アーカイブで所蔵する関東大震災関連の映画フィルムをすべて公開することをめざすとともに、記録映画へのリテラシーを高め、映画鑑賞を通じた発見の驚きを実感してもらえるように、今後ともさまざまな工夫を加えながら、成長するサイトとして育ててまいります。

サイトポリシー

  1. 本サイトは、国立映画アーカイブと国立情報学研究所の共同研究として構築・開設し、国立映画アーカイブが運営しています。
  2. 本サイトは、1923(大正12)年9月1日に発生し、2023年に100年を迎える関東大震災について、国立映画アーカイブで所蔵する関連の映画フィルムなどの資料紹介を行うため、2021(令和3)年に開設されました。
  3. 本サイトは、著作権、商標、免責事項について、国立映画アーカイブのサイトポリシーに従っています。
  4. 本サイトで提供されている動画は、すべて国立映画アーカイブ所蔵の映画フィルムからデジタル化されたものです。そのなかには、災害記録という性格から、死傷者や被災者の姿、建物の火災や倒潰、地割れ、焦土など、センシティブな描写が含まれているものがあります。また、中間字幕などにおいて、現在ではふさわしくない用語が含まれているものや、不完全なかたちでしか残っていないものもありますが、歴史的かつ文化的な映像遺産としての意義を重視し、改変や削除などは施さずに公開しています。
  5. 本サイトは、動画とその内容に関する情報提供という目的を重視する観点から、映画や資料のタイトル、引用文などにおいて、オリジナルの書体を可能な限り忠実に翻刻しています。そのため、旧字体が多く使われておりますことをご承知おきください。
  6. 本サイトのコンテンツ(動画、画像、テキストなど)は、著作権法の私的利用の範囲内で利用することができます。また、その他の目的のための利用についても、ストリーミング再生については、料金の徴収を行う場合を含め、国立映画アーカイブとの手続きは必要ありません。ただし、著作者人格権やプライバシーその他にはご配慮ください。第三者との間で問題が生じた場合、一切の責任は利用者が負うものとします。ストリーミング以外の方法で動画を利用する場合、または配信用のものよりも高品質の映像素材を利用する場合には、当館との手続きが必要となりますので、ご相談ください。
  7. 本サイトへのリンクは、自由に行っていただいて構いません。

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国立映画アーカイブホームページに準じます。以下のページをご確認ください。
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