日本之大地震

作品詳細

映画題名 日本之大地震
映画題名ヨミ ニホンノダイジシン
製作年月日 1923年
時間(分) 3
サウンド サイレント
カラーの種類 白黒
作品解説 主に家庭用として販売されていた9.5㎜フィルム(パテベビー版)による震災の記録。前半は東京、後半は横浜の震災前と被災状況の描写で構成されている。特に横浜のパートは、炎上中の船舶や倒潰した建物、停泊中の船に担架で運ばれる被災者など、特筆すべき場面が多い。
製作会社 フランス・パテ社
配給会社 伴野商店
フィルム映写速度 24 fps
備考 元素材は、市販されていた9.5㎜上映用ポジフィルム(パテベビー)。当館では数名の個人より同一のフィルムを収集しているが、本データは1976年度に個人より購入したフィルムを使用している。また、9.5㎜フィルムは、家庭用の映写機を駆動させたり停止させたりしながら映写することを前提に製作されているので、中間字幕やカットによっては、フィルムのフレーム数が極端に少ない場合がある。そのため、定速での再生では鑑賞上支障を生じるため、必要に応じてコマ数を増やすストレッチ作業を行っている。

横浜シネマ商会(現ヨコシネディ―アイエー)の社史によれば、創業者の佐伯永輔は神戸港からの船便でパテ社にフィルムを送ったとのことから、横浜の場面が多く登場する本素材は、横浜シネマのカメラマンによる撮影の可能性が高い。
日本国内で出版されたパテベビーの目録から、本作は番号655「日本の地震」(あるいは「地震に見舞はれた日本」。原題はLe tremblement de terre au Japon)ではないかと思われる。
参考文献 『映像文化の担い手として 佐伯永輔「ヨコシネ」の歩んだ70年』(株式会社ヨコシネディーアイエー、1995年)10頁
『パテーシネ』第四巻第六號(日本パテーシネ協會、1931年)「パテ―九ミリ半 映書總目錄(三)」9頁
特定非営利活動法人映画保存協会小型映画部編『戦前小型映画資料集』(映画保存協会、2010年)「伴野商店9.5ミリ映画目録」34頁
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